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2007.05.27

ANAのシステムダウン

同社によると、障害が起きたのは「国内旅客系」と呼ばれるシステムの一部。ホストコンピューターと端末をつなぐ6系統のうち、3系統を今月中旬から24日にかけて入れ替えたが、更新した3系統で処理速度が落ちる不具合が生じたという。
(時事ドットコム:全日空でシステム障害=122便が欠航、4万人影響-更新原因か、処理速度低下リンク切れ)

今日のトップニュースはANAシステムダウンですね.

ANAのページのプレスリリースを見に行きましたが,何もありませんでした.
そこで,システム構築をどこの会社が面倒見ているのか調べてみました.

日本ユニシスは、国内最大規模の予約系システム「able-D」のオープンシステム移行に際し、Unisys Corporation(本社:アメリカ合衆国ペンシルバニア州、社長:Joseph W. McGrath、以下 米国ユニシス)のエアライン・パッケージソフトウェア「AirCore(エアコア:Airline Core Systems Solutions)」を採用し、ANAで27年間稼働してきた汎用機上での国内線予約システムを全面刷新します。オープンシステム上での予約系システム構築を決定したのは、全世界のメガキャリア(巨大航空会社)の中でANAが初のケースとなります。新システムは2007年から順次稼働し、2012年までに全面稼働する予定です。

(エアライン・パッケージソフトウェア「AirCore」- 2006年4月20日- 日本ユニシス)

メインフレームからオープンシステムへの移行は時代の流れです.
コストダウンという大きなメリットの代わりにトラブルが発生した時の切り分けが大変になるというデメリットが発生します.特に「初のケース」では初めての経験ですから,いろいろとトラブルが発生しても仕方がないのかもしれません.
成功事例はあまり役に立ちませんが,失敗事例は間違いなくみんなの役に立ちます.
せっかく失敗したのですから,原因の詳細を公表してほしいものです.

2007/05/27追記:

全日空は、ホストコンピューターの周辺にあるサーバーのうち3台を、今月24日まで2週間かけて更新した。  27日正午ごろ、この3台を古いサーバーに戻したところ、システムの処理能力が回復。システムは同日午後3時半に全面復旧し、運航は同6時以降出発の便から再開した。同社は、サーバーの更新が影響したのかどうかも、調べている。(全日空にシステム障害 130便欠航、7万人に影響:asahi.com2007年05月27日23時21分)

旧サーバーに戻したのなら,また新サーバーを試す時にトラブルが起きそうですね.
2007/05/28追記:

全日本空輸(ANA)が国内線の予約・発券システムを全面刷新する。30年近くメインフレームで動かしてきたシステムを、オープン・システム上に再構築する。新システムへの移行により約70億円を抑制できる見込みだ。それに向け、日本ユニシスと10年間の包括契約を結んだ。 (ANA、脱メインフレームで70億円削減へ 国内線の予約・発券システムをオープン系に全面再構築:ITPro)


一例として、現行システムが採用する米ユニシス製パッケージ「USAS」の開発言語、FORTRANを挙げる。ANAは、「FORTRAN技術者は今後、減るだけだろう。結果、エンジニアの単価が上がり、当社の負担は大きくなる」(松本主席部員)とみる。 (ANA、脱メインフレームで70億円削減へ 国内線の予約・発券システムをオープン系に全面再構築:ITPro)

えっ FORTRAN? COBOLじゃないんだ・・・.
FORTRANで事務処理を行う辛さは大学時代に味わいました.今はコンパイラの性能が上がっているでしょうからそれほどでもなかったのかもしれませんが・・・.

2007/05/29追記:

弊社では、27日(日)早朝の異常検知時から、全日本空輸様常駐の担当技術者を中心に、復旧作業を行いました。現時点では原因は確定しておらず全日本空輸様及び各社と共に早期の原因究明に取り組んでおります。

(おしらせ -2007年5月29日- 日本ユニシス)

という事は,原因が分かったら発表するようなので期待しています
2007/06/13追記:

今日ANAが原因を発表しました.

【原因】

調査の結果、ネットワークシステム内の国内旅客系ホストコンピュータと空港設置端末間にある通信機器が故障し、通信制御コンピュータ内に影響を及ぼしたため、ホストコンピュータと空港設置端末間の通信が滞る状態になりました。その結果、国内空港設置端末の多くが作動しない状態となったことが判明致しました。(5月27日システム障害の原因と再発防止について)

関連ニュース

今回のトラブルは、スイッチに障害が発生した後、ホスト接続系システムの処理性能が低下。それでable-Dでも正常に処理できなくなったという経緯だ。ホスト接続系システムはable-Dと同様、日本ユニシスが開発を担当している。ハードウエアも日本ユニシス製だ。スイッチは米シスコ製でNECが納入していたとされる。  ユニシスが担当するホスト接続系のプログラムの一部にバグがあったもようだが、それが今回のトラブルの直接要因かどうかを巡り、情報が錯綜していた。(ITPro:ANA、システム障害の原因をほぼ特定)

スイッチが主犯という結論になったようです.日本ユニシスのサイトにお知らせはありませんでした.
2007/08/01追記:

さて、先般5月27日(日)に全日本空輸株式会社様で発生しましたシステム障害は、弊社がお納めしたシステムに起因するものではない旨、あらためてご報告申し上げます。

(おしらせ - 2007年6月19日- 日本ユニシス)

6/19にお知らせが掲載されていました.もっと詳しい説明を載せるべきだと思います.

★関連リンク(追記)
ANAのシステムトラブル
---ここのアクセス解析を見ると,先日のANAのトラブル以来,「全日空 システム障害 ユニシス」で検索して飛んでこられる方が増え,過去記事「ANAのシステムダウン」が,人気記事ランキングの2位になっています.・・・

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