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2007.12.21

レールシェリング

二十一日午前七時五分ごろ、北広島市南の里、JR千歳線北広島駅-島松駅間で運行管理システムが異常を感知し、線路の一部が破断しているのが見つかった。JR北海道は継ぎ目板によるレール補強で復旧させ、同九時すぎに運転を再開したが、正午現在で列車三十七本が運休、約一万五千人に影響が出ている。(北海道新聞:JRまたトラブル 千歳線で線路破断 37本運休リンク切れ 12/21 13:36)

1分後の続報に破断部分の写真が載っています.

レールが破断した原因について、JR北海道は二十一日、レール内の傷に繰り返し列車が通ることで重さが加わり割れる「レールシェリング」という金属疲労が起きた可能性があるとの見方を示した。(北海道新聞:金属疲労原因か 2年前から傷の疑い認識 JR千歳線線路破断リンク切れ 12/21 13:37)

「レールシェリング」については 私たちはレールのDoctorに分かりやすい説明があります.

記事の写真リンク切れを見ると,もともとあった傷をきっかけに寒さでレールに収縮方向の強烈な力が加わり一気に破断したのでしょう.レールの表面に対して傷がほぼ平行に走っていますので,超音波探傷で簡単に見つかる傷だと思います.

現在の管理基準で事故を防げなかったわけですから,管理基準を見直す必要があるという事ですね.

2007/12/22追記

驚かされるのは、このレールの傷は年一回の機械による超音波検査で昨年度、すでにわかっていたことだ。大きさは縦十二ミリ、横四十八ミリもあった。それでも、社内基準よりわずかに小さいため、レール交換や継ぎ目板を当てる対象にしていなかった。(北海道新聞:レール破断 なぜ傷を放置したのか(12月22日社説)リンク切れ)

社内基準は縦15mm 横50mmだそうですが,超音波の場合はゆっくり時間をかけて調べる場合を除き超音波ビームの広がりと傷の傾き等の問題がある為,傷の大きさを1mm単位で断定できません.特にJR北海道のページのイラストのように垂直方向に延びる傷を走行しながら探傷するのはかなり困難です.

2007/12/27追記

【恵庭】二十七日午前零時十五分ごろ、恵庭市下島松のJR千歳線島松駅-北広島駅間で、運行管理システムが異常を感知し、線路の一部が破断しているのが見つかった。JR北海道は、継ぎ目板によるレールの復旧作業を行い、約二時間二十分後に列車の運転を再開した。破断した部分は、二十三日に緊急点検を実施したばかりだったが、基準値以下だったとして、補強工事は行われていなかった。(北海道新聞:またレール破断 JR千歳線 緊急点検個所 補強工事せずリンク切れ12/27 13:54 )

超音波探傷は測定条件が同一なら完全に同じ再現性がありますが,いろいろな要素がからむので測定条件を同一にできません.従って測定結果はアバウトなんだという認識が必要です.

2010/01/15追記:

15日午前8時10分頃、JR千歳線の島松駅(北海道恵庭市)―北広島駅(同北広島市)間の下り線でレールが破断し、信号が赤のまま変わらなくなった。

寒さで?レール破断、JR千歳線2時間不通 : 社会 : YOMIURI ONLINEリンク切れ

今回も島松駅(北海道恵庭市)―北広島駅(同北広島市)間ですね.

2011/02/17追記:
レールシェリングは破断に至る前に削正することが大切ですが,私が一時勤務していた会社は,レール削正車を所有してレール削正サービスを行っていました.残念なことに試乗する機会はありませんでした.

★関連リンク(追記)

レールシェリング-転がり接触疲労損傷-PDFアイコン(石田 誠)

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レールも曲がる異常な暑さ
---強風や大雨でも運休しない事で定評のある東上線が暑さで運休するとは驚きです.・・・・・

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