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2008.12.25

シロアリを騙すカビ

丸く固まってシロアリの卵に擬態するカビの一種が、特殊なフェロモンを出して働きアリに世話するよう仕向ける仕組みを、岡山大の松浦健二准教授(昆虫生態学)らのチームが解明し、25日付の米科学誌カレントバイオロジー電子版に発表した(東京新聞:働きアリがカビの世話 岡山大チームが解明リンク切れ)

カビには頭脳や目はないはずなのに,どのような進化の過程を経てこのような技を身につけたのか,本当に不思議です.

写真を見たいと思って探したら見つかりました.下記リンクにあります.

シロアリの職蟻は女王の産んだ卵を育室に運搬して世話をする習性をもつ(写真1)。シロアリの卵に擬態した菌核をつくり、シロアリに運搬・保護させる新種の菌類を発見(写真2)。このメカニズムを応用し、シロアリの卵を模した基材に卵認識物質を塗布することによって、巣内に効率的に殺虫活性化合物を導入し、生殖中枢を破壊することが可能になる。(岡山大学大学院環境学研究科:シロアリの卵運搬本能を利用した駆除技術の開発)

私たちの細胞の中にあるミトコンドリアも独自のDNA(ミトコンドリアDNA)を持つ小さな細胞のような器官で,もともとは細菌だったものが,大昔に細胞に寄生することに成功したことによって,何億年も命をつないでいるわけです.

2008/12/25追記:

擬態は捕食回避、採餌、社会寄生等のための戦術として、幅広い分類群にみられる現象である。卵保護は社会性生物にとって最も基本的な行動であり、卵擬態による寄生はカッコウなどの鳥類でよく知られている。擬態は、その巧妙さが目を引くだけでなく、だます側とだまされる側の軍拡競争の好例として、進 化生態学の分野で盛んに研究されてきた。動物や高等植物の擬態はよく知られているが、ここで松浦らに よる世界初の「シロアリの卵に擬態する菌類(ターマイトボール)」の発見と、その相互作用に関する最新 の研究結果を紹介する。

(松浦健二:シロアリの社会生態に関する総合的研究PDFアイコン画像

より詳しい資料が見つかりました.ターマイトボール菌核菌という名前なんですね.

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